同居の老人の奇行に悩まされ追い詰められた主婦が、一線を越えた末に信じがたい事実を知ることになる(「厭な老人」)。静かな部屋で時刻を告げる古い鳩啼時計には、遠く離れた恋人との悲劇の恋の結末が隠されていた(「鳩啼時計」)など、歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名による、現実とも幻ともつかぬ奇怪な物語の数々を収録した珠玉作短編集シリーズ第五弾。
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