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日本における近代教育制度は、明治の初頭1872年に発布された「学制」によって確立した。
しかしそれはあくまで形式のうえでのことであって、内容が整っていくまでその後長い時間を要した。
身体運動の教育は最初、「体術」と名付けられていた。その後、「体操科」、「体錬科」を経て、1947年に「体育科」が登場し、今に至っている。
本書は、その中でも特に、女子教育における身体運動に着目。
中等教育機関の教員養成を使命とした奈良女子高等師範学校において、多数の貴重な資料を駆使しながら、正課・課外合わせてどのような身体運動教育がおこなわれていたのか、そしてそれが卒業後の女性たちの暮らしにどのような影響を与えたのか、をさぐっていく。
セーラー服、チュニックスタイルなど、どのような服装で授業がおこなわれていたのかもテーマの一つ。
現代における女性の身体運動の在り方、女性のスポーツ実践の在り方を考えるうえで、示唆に富む歴史研究である。
図・表多数。写真428枚。
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