トレブリンカの地獄

トレブリンカの地獄

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出版社
みすず書房
著者名
ワシーリー・グロスマン , 赤尾光春 , 中村唯史
価格
5,060円(本体4,600円+税)
発行年月
2017年5月
判型
B6
ISBN
9784622085850

20世紀ロシア文学の珠玉『人生と運命』の作家ワシーリー・グロスマン。第二次世界大戦の終結前後までに執筆、あるいは構想されたルポルタージュ・小説・戯曲を収載する。

グロスマンは市民として社会主義国家建設に参加し、そのために努力しながら、次第にスターリン体制批判に転じていった。
独ソ戦末期に赤軍記者としてナチの絶滅収容所を報じた『トレブリンカの地獄』。
著者の故郷ウクライナを舞台に、ホロコーストを描いた世界最初の作品となった傑作小説「老教師」。
男まさりの女性政治局員がユダヤ人集落で出産にいたる日々をユーモアたっぷりに描く「ベルディーチェフの町で」。
行きずりの情事を経験した兵士の二日間「女」。
革命の空洞化と官僚主義、同じことをくり返す人間の業を目の当たりにして、歴史は進歩するのか循環するのかと、登場人物が問う戯曲「ピタゴラスを信じるなら」。

戦時下という極限状況で、人はどのようにふるまったのか。自由や優しさや善良さとは何なのか。グロスマンの作品には、19世紀ロシア文学の歴史小説の伝統が引き継がれている。
『システィーナの聖母 ワシーリー・グロスマン後期作品集』(齋藤紘一訳)と全二巻。

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