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井伊直虎は、戦国時代に遠江国井伊谷領を領国とした国衆・井伊家最後の当主だが、実像は殆ど知られていない。通説では井伊直盛の娘・次郎法師とされてきた。直虎がみえる史料はわずか8点。そのうち6点は井伊谷領で実施した「井伊谷徳政」と呼ばれる徳政に関するものである。解読が難しい「井伊谷徳政」の実態を明らかにし、戦国時代の徳政とはいかなるものであったのか、直虎とはどのような存在であったのかに迫る。
目 次
第一章 井伊直虎の登場
第二章 匂坂直興の書状を読む
第三章 関口氏経の書状を読む
第四章 瀬戸方久宛の文書を読む
第五章 井伊谷徳政の全貌
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