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本書は幕末期における近代的な海軍の建設過程、すなわち江戸幕府によって創設された海軍の実態を解明する。
日本の海軍に関する従来の研究は明治期以降が中心であり、幕末期における海軍建設とその運営の実態を解明する研究は、重要性を指摘されながら質・量ともに十分なものではなかった。特に、明治海軍との連続性と非連続性を論じる上で軍事組織としての活動実態を踏まえた議論が行われてこなかったのは研究史上の大きな問題点であり、本書はそこに焦点を合せている。
洋式軍艦の導入と豪商・竹川竹斎、幕臣・勝麟太郎(海舟)の海防論、軍艦咸臨丸の米国派遣の成果と明らかになった軍事組織としての問題点、繰り返される組織改革と、第2次幕長戦争での実戦投入、その後の解体など、13年間の軍事組織としての実態をはじめて明らかにし、艦船、施設、実務レベルの人的資源に見られる幕府海軍と明治海軍との間の極めて強い連続性を指摘。幕府海軍を日本における近代海軍の端緒に位置づける。
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