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歌手・音楽プロデューサーとして活動する遠藤突無也(アーティスト名:TOMUYA)は幼い頃より、観た映画をつぶさにメモを取るほどの映画好きであり、90年代以降日本とフランスを拠点に歌手として活動を開始してからも、日仏映画の主題歌を中心としたコンサートを定期的に開くなど、現在でも映画に対する愛情は増す一方である。
また、国内でも有数のフランス映画のフランス公開時のポスター・パンフレットコレクターであり、そしてフランス映画の「日本公開時」のポスター・パンフレットコレクターでもある。それらを蒐集する中で出会った、フランス映画を下地にした邦画のポスター群に強く興味を引かれる。例えばジュスト・ジャカンの『エマニュエル夫人』が、日活ロマンポルノ『東京エマニエル夫人』として顕れ、それがすぐに『続 東京エマニエル夫人 個人教授』となり、ついには『高校エマニエル 濡れた土曜日』へと発展する。この生き生きとした、無邪気で自由奔放な換骨奪胎の有様を目の当たりにした遠藤は、フランス映画の影響がどのように邦画に表出しているのか、また、邦画はどのようにフランス映画を解釈・咀嚼し、日本の映像表現の文脈に吸収していったのかを、独自で一次史料を集め、膨大なタイトル数の映画を観 て研究することを始める。
研究が進むにつれ、カテゴリーは多岐にわたるようになる。「文学」「映像」「俳優」「監督」「製作」「風景」「音楽」など、多様な分野でフランス映画のインフルエンスが確認出来、そしてまた少なからず、邦画がフランス映画に与えたインフルエンスも発見するのである。
遠藤は、このように映画を通じておこる両国間の美術・風俗・トレンド・芸術理念・思想などの影響及び干渉総体を「往来」と名付け、網羅的そして複眼的な目線で記述していき、刻々と変容する両国の映像表現を浮き彫りにしていく。
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