本書は,トラウマの原因を情動的苦痛の中に孤立無援のまま放置されることと捉え,愛着関係の中でのトラウマのメンタライジングがすべての心理療法を有効にする共通要因であると主張する。そして,トラウマ関連障害およびトラウマ治療に関する最新の知見を紹介したうえで,誰でも実践できる「素朴で古い療法」を提唱する。
◆主なもくじ
序章
第Ⅰ部 愛着トラウマと精神医学的障害
第1章 愛着・メンタライジング・トラウマ
1.幼年期
2.成人期
3.愛着関係におけるメンタライジング
4.愛着トラウマ
5.総括
6.要点
第2章 心的外傷後ストレス障害と解離性障害
1.心的外傷後ストレス障害
2.解離性障害
3.要点
第3章 複雑な外傷性ストレス障害
1.抑うつ
2.不安
3.物質乱用
4.健康不良
5.摂食障害
6.非自殺性自傷
7.自殺念慮状態
8.パーソナリティ障害
9.複雑な外傷性ストレス障害の診断
10.診断的理解に向けて
11.要点
第Ⅱ部 治療と癒し
第4章 エビデンスに基づく治療
1.心的外傷後ストレス障害の治療
2.境界性パーソナリティ障害の治療
3.複雑な心的外傷性ストレス障害の治療
4.親-子への介入
5.結論
6.要点
第5章 素朴で古い療法
1.エビデンスに基づく治療の限界
2.素朴で古い療法の定義
3.心理療法の結果に寄与する要因
4.心理療法における愛着
5.心理療法におけるメンタライジング
6.素朴で古い療法の必要性
7.素朴で古い療法はどのようにして効果を発揮するのか
8.人間的であるスキル
9.要点
第6章 実存的-スピリチュアルな視座
1.悪という問題
2.神への愛着とスピリチュアルなつながり
3.希望を育む
4.要点
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