取り寄せ不可
「最後の……セックス、かもな……」
そうだった。私はあと数時間で消えてしま
う。約束された刻限に向かって、時間がどん
どん経っていく。
「いや、お兄ちゃん、そんなこと言わないで
……今は、今だけは、お兄ちゃんと……」
消えたくないという想いから膣ヒダをキュ
ルッと締めると、優一がウッとうめいた。
「お兄ちゃん。出して! 精液……いっぱい
ちょうだい、最後だから……私……もう」
身体がガクガクッと震えはじめた。
「お兄ちゃん、私、イクッ!」
絶頂を訴えた。
四日間だけ、この世に戻れて、私はお兄ち
ゃんと結ばれた。
お兄ちゃんにかけてしまった呪いを解けれ
ば、もう思い残すことは本当にない。
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