昨今の排外主義の嵐は、日本でも欧米でも強まっており、
反グローバリズムが原因とされる。
しかし現実にはグローバル化は避けて通れず、
むしろ今こそ、
あらゆる角度からグローバル化に対応できる体制を
大学が構築し、幅広い知識と品位ある自律的な若者を
育成することが早急の課題である。
北海道大学では2013年より、北大の前身である
札幌農学校二期生で、国際連盟事務次長を務めた
新渡戸稲造の精神に則り、新渡戸カレッジを創設。
上すべりの英語教育などではなく、
多様な文化的・社会的背景を持つ人々と円滑に
コミュニケーションをとり、
問題解決能力やチームワーク力を身につける
特別教育プログラムを行なっている。
「フロンティア精神」
「国際性の涵養」
「全人教育」
「実学の重視」
という北大の4つの基本理念に基づき、
①北大12学部横断的プログラム
②留学の義務化(経済の低迷により留学などの
ゆとりのない家庭が増える中、
大学がその機会を積極的に与えられる意義は大きい)
③北大同窓生を活用したフェロー制度
などを特徴とする。
それらの担い手たちが
新渡戸カレッジの新たな取組みを
詳細に紹介、北大だけでなく、
より多くの教育現場での実践のためにと
指南書としてまとめたのが本書である。
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