なぜアーレントが重要なのか 新装版

なぜアーレントが重要なのか 新装版

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出版社
みすず書房
著者名
エリザベス・ヤング・ブルーエル , 矢野久美子
価格
4,180円(本体3,800円+税)
発行年月
2017年5月
判型
B6
ISBN
9784622086185

全体主義が世界を覆った20世紀、ハンナ・アーレントは未曾有の事態に言葉を与える同時代の道標であった。冷戦崩壊以降、この卓越した政治哲学者への注目はふたたび世界的な高まりを見せている。
そのきかっけを作ったのが本書の著者E・ヤング=ブルーエルである。ブルーエルは学派などをいっさい形成しなかったアーレントのほぼ唯一の弟子といえる人物で、その著『ハンナ・アーレント伝』は最も信頼のおける評伝として高い評価を受け、アーレント再読の機運を生み出した。
本書は『全体主義の起源』『人間の条件』『精神の生活』を軸に、アーレントの思想の根源をとらえ、現代世界の緊迫の問題へとつないでいく。アーレントが徹底して思考したことをそのつどの「今」との関係でどう生かすのかということを、ブルーエルは30年余の内的対話を経て具体的に遂行して見せた。アーレントから学んだ世界への徹底した情熱が、アーレントを鮮やかに甦らせたのである。

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