加藤アキラは、1960年代に前橋を舞台に活動した「群馬NOMOグループ」のアーティストとして活躍しました。加藤は、身の回りで廃棄されていく日用品や自然の素材を寄せ集め、それらに僅かな細工を施す[ブリコラージュ]によって作品へと昇華させます。リノベーションやオーバーホールなどかつての物を再生させ、新たな価値観を付与することが求められる時代、日常に埋もれて行く産業製品などに息吹を与える加藤の作品は、多くの示唆に富んでいます。
2017年3月、群馬を代表する現代美術家のひとりとして加藤アキラの活動を総覧する初の展覧会が開かれ、本書はその展覧会図録として制作されました。
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