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●名著『失敗の本質』の著者による昭和陸軍論
本書は、『失敗の本質』『戦略の本質』で野中郁次郎氏が最も信頼しているメンバー戸部良一氏(『失敗の本質』の筆頭著者)による本格的陸軍論。戸部氏は政治学者として著名な猪木正道、高坂正堯の弟子です。
「戦前の陸軍は権力をほしいままにして対英米戦争に突入した」というステレオタイプな歴史記述に異議を申し立て、歴史家としての事実に基づいた分析を行う。「東条英機は縦割り組織に縛られリーダーシップは発揮していなかった」「大正期の肩身の狭さの反動が昭和陸軍暴走の遠因だった」「陸軍が主導した日独同盟は英米戦を全く視野に入れていなかった」など、従来の歴史書では得られなかった新たな発見が得られる知的興奮の書です。
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