不屈

不屈

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出版社
白水社
著者名
陳光誠 , 河野純治
価格
2,640円(本体2,400円+税)
発行年月
2017年5月
判型
B6
ISBN
9784560095447

言論弾圧の実態を生々しく描写
 2012年5月、中国の人権活動家・陳光誠はニューヨークに向け、妻子とともに北京空港を発った。地元当局による不当な身柄拘束や投獄、長期にわたる自宅軟禁、そして決死の脱出行を経て、米中高官によるぎりぎりの折衝の末に実現した、事実上の亡命だった。本書は、この「事件」で世界にその名を知られることになった陳光誠の回想録である。
 山東省臨沂市の貧農の家に生まれた陳は、幼少期に失明し、10代後半まで読み書きができなかった。その後、南京中医薬大学で鍼と按摩を修得する一方、障害者に対する不当課税の是正を求めるため、独学で法律を学ぶ。以来、法律の知識をもとに、地元の農民や障害者、女性の権利擁護に取り組んできた。
 当局による一連の弾圧が始まったのは2005年6月、「一人っ子政策」の一環として人工妊娠中絶や不妊手術を強制した臨沂市を相手取って陳が集団訴訟を起こしてからだ。これを境に陳一家の生活は一変する。
 「奇跡の脱出劇」ともいえる事件の真相を明かす貴重な記録であり、また言論弾圧の過酷な現実の一端を生々しく描いた迫真のドキュメント! 解説=城山英巳(時事通信)

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