元朝期の民間で出版された官吏のマニュアルを模した法令集『元典章』は、モンゴル時代史や文化史、中国法制史を構築する上で極めて重要な史料でありながら、専門家の間でも難解とされてきた。中国文学研究者と東洋史研究者が協力して当時の翻訳体漢語文を解析し、時代状況や文化背景も含めて解説することで、征服王朝「元」の知られざる姿を明らかにする。
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