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質問には、いまの閉塞感を突破し、革新を生む力がある!
質問コンサルタントである僕の仕事は、企業に行って、ただ質問をするだけ。「もっとこうしたほうがいい」とアドバイスしたり、教えたりすることはありません。ずいぶんと不思議な仕事だな、と思われるかもしれません。ところが、質問を投げかけるだけで、クライアントには大きな変化や革新が巻き起こります。
質問するだけで、そんな成果が出るなんて不思議ですよね。なぜそんな力があるのか。
仕事をするということは、常に「考え」「行動する」ことです。
目の前の問題や目標を整理し、解決策を考え、行動することの繰り返しで、仕事は進んでいきます。その時の「頭の中を整理する」「新しいアイデアを生み出す」「やる気になる」ことのきっかけとなるのが質問です。
何かに悩んだ時、本やセミナー、コンサルタントから、他社の成功事例や新しい発想を学び、「ヒント」を得ることはできますが、それはヒントであって、「答え」ではありません。いま必要な答えは、悩んでいるその人の中にしかないのです。
なぜなら、経営環境も、資源も、個性も違うので、他の成功法則がそのまま当てはまることはないからです。ヒントを得て、何を思いどう行動するかは、悩んでいる本人が考え決めることなので、答えはその人の中にしかないのです。
しかも、いまは経営環境や消費者意識などの変化が激しい時代なので、昨日まで通用していた「正解」が今日も明日も通用するとは限りません。過去の成功体験や常識にとらわれることなく、いま通用する「答え」を生み出していく必要があります。
だからこそ、自分の中にある答えを引き出していく質問をすることが大切です。悩みや課題を抱えているあなたは、すでに答えを持っているのです。ただ、いまはそれに気づいていないだけ。いい質問をされると、人は自動的にその答えを探そうとして、自分の「内側」にある答えへと導かれています。
本書では「自分にしつもん」「部下にしつもん」「会議にしつもん」「お客様にしつもん」という4つの場面で、質問力を磨き、活用する方法を明解に解説します。
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