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現代の結婚に意味はない? 人生の墓場? 結婚につきもののそんな疑問や不安に向き合いつつ、結婚の意味を探究するノンフィクション。それが婚姻の単なる損得勘定に堕さないのは、著者たちが婚姻制度に守られていない同性カップルだからだ。
驚くほど多彩なパートナーシップのあり方を見聞して考え抜いた二人は、ちょっと型破りな結婚観、そして納得の結末にたどり着く。読みながらあなたの結婚観も揺さぶられ、試されずにはいられない。婚姻につきまとう固定観念、そして広がりつつある虚無感への、痛烈な一撃となるか。
原著が書かれたのは’04年、ブッシュ大統領の再選ののち、米国で同性愛者への風当たりが強まっていた時期である。それだけに本書が同性婚に関して投げかけるメッセージは真直だ。《「同性愛者の居場所は? どんな形で家族制の中に組み込むのか? 彼らの市民としての権利、さらに彼らの人としての権利をどのように認めるのか?」同性婚賛成派はそれらの問いへの答えを持っている。僕たちゲイは市民のための制度すべての対象でありたい。同じ規則、同じ責任を適用してもらいたい、と。同性婚反対の人々の答えは──何なのか?》
著者の出世作『キッド』とともに、家族やパートナーシップの多様な形態が共存できる社会を目指す、等身大のアクション。
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