キリシタン時代とイエズス会教育

キリシタン時代とイエズス会教育

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出版社
知泉書館
著者名
桑原直己
価格
3,300円(本体3,000円+税)
発行年月
2017年4月
判型
四六判
ISBN
9784862852540

東インド巡察師A・ヴァリニャーノの活動を通して,キリシタン時代のイエズス会の教育事業を軸に日本への宣教活動を独自な視点から紹介する。
イエズス会は近代の修道霊性と学校教育に決定的な影響を与えた。創立者イグナティウス・ロヨラの「霊操」に基づく「個人としての自律的霊性」や「教育活動への展開」により,今日まで学校教育への影響は多大であったが,それは当時最高の高学歴者集団だったことに由来する。イエズス会教育の基本『イエズス会学事規程』(1599年)の教育理念は,キリスト教的人文主義とスコラ学の総合にあった。ヴァリニャーノは日本人の合理性を考え最先端の自然科学を紹介し,トリエント公会議の最新の神学を日本に伝えた。またギリシア語とギリシア古典に代えて日本語教育と日本の古典教育を採用し,先駆的な現地への適応主義の立場で対応した。本書では日本に建設されたセミナリヨ,ノヴィシアード(修練院),コレジヨ,教区神学校などの沿革や教育内容を明らかにする。
またヴァリニャーノは日本仏教への批判書『日本のカテキズモ』を著すが,真の対話とはならず,それは彼の「理性の言語」と宗教的体験に基づく「宗教の言語」とのすれ違いによるものだった。

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