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<内容紹介>
人生の中でふと湧き上がる、「野球」の記憶から切り出した9つの物語は、「人間」の人生そのもの。「何かに夢中になる」というのは人の性であり、業であり。それらを鋭くエンタメにまとめこんだ、感動、爆笑、号泣必至の万華鏡のような球情小説! 本格ミステリの名手・深水黎一郎の新境地をご堪能あれ。
作品それぞれに仕掛けられた深水マジックも必読の傑作連作短編集。
<もくじ>
1 午前三時のサヨナラ・ゲーム
2 野球嫌い
3 ゆく河の流れは絶えずして、しかも
4 もうひとつの10・8
5 もうひとつの10・19
6 生涯徒爾一野球観戦居士
7 言い訳だらけのスタジアム
8 ジェイムス・ジョイスを読んだ元中継ぎエース
9回裏 地球連邦大学紀要 №一二八三八
<著者プロフィール>
1963年山形県生まれ。慶應義塾大学文学研究科後期博士課程終了。2007年『ウルチモ・トルッコ』でメフィスト賞を受賞しデビュー。同作は『最後のトリック』と改題文庫化され、ベストセラーとなる。10年『花窗玻璃』で本格ミステリ大賞候補、11年「人間の尊厳と八〇〇メートル」で日本推理作家協会賞受賞。14年『大?見警部の事件簿』で再び本格ミステリ大賞候補、15年『ミステリー・アリーナ』で本格ミステリ・ベスト10第1位を獲得。他の著作に『世界で一つだけの殺し方』『美人薄命』『倒叙の四季 破られたトリック』などがある。
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