取り寄せ不可
問題を解くということは、人間特有の知性の働きであり、あらゆる人間活動の源泉となるものである。本書は読者に、著者ポリアのいわゆる“発見的”方法を通して数学の問題の解き方を会得させ、またそのような指導法を提供しようというのである。
問題を解くということは、水泳をし、スキーをし、ピアノをひくときと同じように、模倣と実習から始まる、一つの実技である。本書において、読者はまず適切な例題と問題を解くことによってこの実技に習熟し、それと共にいくつかのパターンを獲得するであろう。しかもその間、著者の周到な解説や注意によって、読者は自然に“発見的”な態度を修得し、これらの態度はすでに獲得されたパターンの上に自らのパターン、新しい、より進んだ問題を解く創造的な能力を形成していくであろう。
数学の人間に対する真の効用を飽くまで前面におしだしたものとして本書は画期的なものであり、特に数学教育者、数学愛好家には必読書であり、名著“いかにして問題を解くか”のケース・スタディーとして、およそ新しい問題を手掛けるすべての人びとに多大の示唆を与えるであろう。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。