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アーペルが提唱した超越論的語用論は、現代ドイツ哲学の「言語論的転回」を主導した。しかしその主眼である「究極的根拠づけ」という哲学的課題には、多くの批判が寄せられてきた。本書は論敵ハーバーマスからアーペルに向けられた批判に対して、フィヒテとの関連から応答を試みる。超越論的語用論の哲学史的な位置づけの修正、直面している問題の解決、現代的意義の解明に取り組んだ意欲作。
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