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統一教会の被害にあった人は、みなまじめで、素直な人たちだ。加害者でありつづける信者たちも、かつてはまじめで素直な嘘をつけない人だった。統一教会は宗教を組織的な資金集めの手段とし、人集めの道具に悪用している。反社会的な犯罪行為・違法行為を正しいこと、信者としてなすべきことと思い込ませ日々実践するような人格に彼らを変容させている。世界平和統一家庭連合(略称「家庭連合」)と名称を変えて、文鮮明の死で内部分裂をしても巧妙に仕組まれる霊感商法の手口は変わらない。
本書は、1993年春に刊行した『検証・統一協会──霊感商法の実態』をその後24年間の統一教会の被害救済の活動を踏まえて、ほぼ全面的に書き直した。(2017.4)
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