N・T・ライトは本書で、旧約聖書全体が明らかにしている「神の民イスラエルの使命」、捕囚期以降の預言書が約束した「ダビデ王朝の復興」、ローマ帝国支配下における「紀元前後のイスラエル民族の屈辱的状況」、第二神殿時代のユダヤ教の底流にあった「解放者であるメシヤ像」などを理解しない限り、「イエスの実像」に迫ることはできないと主張する。もし牧師、説教者がこの書物を読まないでイエスを語るなら、虚構のイエスを提示することになるだろう。(中澤啓介 大野キリスト教会宣教牧師)
教会が、世界が、二千年にわたって問い続けてきた問いへの、簡潔で、力強く、明快で、過不足のない応答がここにある。それは希望に満ち、私たちの視野を大きく広げ、神の国の現実を仰がせ、私たちをまことの王であり僕となられた主イエス・キリストへの信仰と服従へと招く。そして、いまここに生きる神の民である教会の使命と責任を新しく受け取らせる。(朝岡 勝 日本同盟基督教団徳丸町キリスト教会牧師)
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