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朝日新聞書評欄で絶賛! 「イスラム女性に教育を受ける権利を」と主張し、イスラム過激派の銃撃を受けたマララ・ユースフザイさんは、屈することなく訴えを続け、史上最年少でノーベル平和賞を受賞しました。しかし、マララさんと同じパキスタンの少女、ナビラ・レフマンさんを知っていますか? 現在イスラム研究の第一人者が、「対テロ戦争」の犠牲となった二人の背景とともに、イスラムと欧米の対立の歴史をひもときます。
【対象年齢:小学校高学年以上】
朝日新聞の書評欄(5/14付)で取り上げられました。
これを読まずして世界の平和を語れない! イスラム諸国もアメリカも日本も被害者であり加害者。必要なのは異文化それぞれの価値観を理解する寛容な心。だから、教育こそが平和を守る第一歩なんですね。(三省堂書店営業企画室・内田剛さん)/解決の糸口もみつからないイスラム地域の現状ですが、この小さな小さな叫び声を聞く事で希望が生まれるのでは、と考えさせられました。(オリオン書房イオンモールむさし村山店・渡辺美幸さん)/大人も子どもも、この本をきっかけに、イスラム世界の現状について、自分に引き寄せて感じられるのではないでしょうか。(ジュンク堂書店藤沢店・鈴木沙織さん)
マララ・ユースフザイさんの名前は、広く世界に知られています。イギリスのBBCが運営するブログに、匿名ながら「イスラムの女性たちに教育を受ける権利を!」という主張を書き、そのことによってイスラム過激派の銃撃を受けて重傷を負った少女です。彼女は、生死に関わる傷を負いながらも屈することなく、教育の権利獲得のために運動し、史上最年少でノーベル平和賞を受賞しました。
一方、マララさんと同じく、パキスタンの部族地域出身の少女、ナビラ・レフマンさんの名前を、どれくらいの人が知っているでしょうか?
やはり、「教育を受けたい」と切望する彼女は、山でオクラを摘んでいるところをアメリカ軍の無人機「ドローン」にミサイルを撃ち込まれ、いっしょにいた祖母を亡くし、自らも大きなけがを負いました。
同じく「対テロ戦争」の犠牲者でありながら、ひとりはノーベル賞を受賞し、ひとりは無名のままです。この彼女たちの違いを知ることで、欧米諸国が生み出したイスラム世界への偏見や矛盾が見えてきます。
アメリカ軍が展開する無人飛行機「ドローン」による空爆の非人道な実態、イスラムと欧米諸国との関係の歴史、そして、終わりの見えない「対テロ戦争」が起きてしまった理由――。現代イスラム研究の第一人者が、大きく境遇が違ってしまった二人の少女の背景について、わかりやすく解説します。
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