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「季刊 未来」にリレー連載《オキナワをめぐる思想のラディックスを問う》として掲載された沖縄の現在的諸問題をめぐる論考をベースに、米軍基地問題でますます緊迫する沖縄の政治情勢のなかで、現代沖縄の代表的論客たちが沖縄の歴史、政治、思想を縦貫する独自の沖縄論を展開する。翁長県知事体制の確立から現在の変節にいたるまで、ドラマチックなまでのリアル・ポリティクスを根底にすえ、ブレることのない沖縄の現状を思想的にえぐり出し、これからの沖縄のあるべき姿を遠望するラディカル・メッセージ。今後の沖縄を考えていくうえで避けて通ることのできない理論と実践のための画期的なオキナワン・プログラム。
目次
総括的まえがき 二〇一六・一二・二六 繰り返された民衆裏切りの政治史~枯死する闘う民意(仲宗根勇)
第一部 〈オール沖縄〉の生成と変容
八重洋一郎:
南西諸島防衛構想とは何か 辺境から見た安倍政権の生態
桃原一彦:「沖縄/大和」という境界 沖縄から日本への問いかけ
宮平真弥:ヘイトスピーチ解消法と沖縄人差別
仲宗根勇:島の政治的宴(うたげ)のあとで 沖縄・二〇一四年知事選後の新たな政治主体:「沖縄党」生成の可能性
仲宗根勇:沖縄・辺野古 新しい民衆運動
仲宗根勇:沖縄・全基地撤去へ渦巻く女性殺人等遺体遺棄事件の波動 辺野古新基地問題=裁判上の『和解』後の闘い
第二部 沖縄文化の根と飛翔のダイナミックス
仲里効:「WHAT A WILD WORLD OKINAWA」をめぐって
仲里効:〈水〉と〈骨〉と〈島ぷしゅー〉の想像力
川満信一:島の根と思想の根 上村忠男さんへの返信
展望的あとがき 流動化への予感と根源への下降(仲里効)
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