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"産業構造の変化や木の代替物の出現などにより、木の持つ価値や森林の果たす役割の大切さへの関心が失われ、森林と日本人との関係がかつてないほど遠のいてしまった時代を経て、現在は木や森林が我々の生活にもたらす豊かさが再認識されつつある。本書はそんな時代背景のなか、先進地熊本で実践されている「木育」を紹介するものである。
著者らは2007年に任意団体「熊本ものづくり塾」を設立し、さまざまな木育イベントを年間2万人に提供しているほか、木育を担う人材の養成講座を開催し、これまで1,600名余の木育推進員を輩出している。こうした活動を通じて、子どもから大人まで幅広い年代の人々を対象に、木を材料にして手と道具を使ったリアルなモノづくりの体験が広められている。
本書ではこれらの活動を通した中山間地域の森林の再生と現代社会における人間性回復を目指す取り組みが語られる。それは単なる消費者教育や森林保全という問題を越えて、都市に暮らす住民が主体的に関わる森林親和運動として位置付けられるものである。木に対する理解を深め、自分の暮らしと森林の近しい関係を楽しみながら学ぶ場として、この「木育」という森林親和運動が大量生産・大量消費というライフスタイルを見直す契機をもたらし、ひいては木材の利用増進にもつながることが期待される。"
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