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近世において、前代までに蓄積されてきた寺社の縁起や高僧の伝記は、どのような形で継承されつつ、新たな展開を見せていくのか。同時代の情報はそこでどのように汲み上げられているのか。
本書に収録した『和州寺社記』(二巻・寛文年間成立、底本内閣文庫蔵本)と『伽藍開基記』(十巻・元禄五年刊、底本筑波大学付属図書館蔵本)は、このような疑問に迫っていく上できわめて有益な作品である。二作品は、大和国の、そして東北から九州に及ぶ日本各地の寺院に関わる多様な情報を集成している。まさに縁起・伝記の広大な沃野である。後代の作品にしばしば利用されていることも見逃せない。
このたびの刊行では、初の全文翻刻と詳細な解題並びに両書の主要固有名詞(人名・地名・書名)索引を提供する。文学・歴史・宗教・地理学などの諸分野で俎上に載せられ、研究拡充の礎となること、さらに中世と近世との連環を探る契機にもなることを期待する。(393字)
②本書の特徴。
・収録寺数、四五〇あまり
・説話伝承の宝庫
・ふりがな・返点等も含めた忠実な翻刻
・寺社については現在地などの情報も掲載
・詳細な解題
・両書の主要固有名詞(人名・地名・書名)索引を附した
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