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* 全巻構成 *
◇風と共に去りぬ (一)
1861年春、アメリカ南部ジョージア州。大農園主の娘として育った16歳のスカーレットはある日、生まれて初めて試練に直面する…。南北戦争とその後の混乱で転回する社会を、強固な意志の力で生き抜いてゆくスカーレット。その人生と激しい愛を描いたこの大作はミッチェル(1900-49)の唯一の作品。新訳。
◇風と共に去りぬ (二)
1862年5月、寡婦となったスカーレットはチャールズの遺児と共にアトランタのメラニーのもとに移る。銃後を支える生活に辟易し、南部の〈大義〉に共感できず鬱屈するスカーレットに、封鎖破りで富を手にしたレット・バトラーが近づいてくる。開戦から2年を越え、ゲティスバーグの闘いの後、届いたのは……
◇風と共に去りぬ (三)
1864年9月、陥落寸前のアトランタ。スカーレットはレットの助けを得て、出産直後のメラニーたちを連れてタラへ逃げる。だが命からがら辿りついた故郷も、安息の地ではなくなっていた。母亡き後、残された人びとを率いて愛する農園を守りぬくことを神に誓うスカーレット──「わたしは負けない。前進あるのみ」。
◇風と共に去りぬ (四)
戦争よりも過酷な再建時代が始まった。莫大な追徴課税のためにタラを失う危機に直面したスカーレットは、金策のため、アトランタで獄中のレットに自分の身を差し出すと申し出るも失敗。妹スエレンの婚約者フランクを奪って再婚し、製材所の経営に乗り出す。北部の支配と解放奴隷の暴力で南部は混乱を深めていく。
◇風と共に去りぬ (五)
いわば〈大義〉に殉死したジェラルド。スエレンとウィルの結婚後、ウィルクス夫妻はスカーレットと共にアトランタへ戻り、メラニーは「古き良き南部」の象徴的存在となっていく。一方、製材業に邁進するスカーレットにある日事件が起きる。KKK会員として復讐に立ち上がるフランクとアシュリー。そしてレットは……
◇風と共に去りぬ (六)
スカーレットとレットの間にボニーが生まれる。娘を溺愛するレット。だがスカーレットはいまだにアシュリーへの想いを絶ち切れず、二人の関係は次第に冷えていく。やがて決定的な出来ごとが起きて…。すれ違う愛の行方は? 敗戦後長くつづいた共和党支配が終焉し、南部もまた新しい時代を迎えようとしていた。(全6冊完結)
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