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平安文学を代表する女流作家・紫式部。栄華を誇る藤原道長の娘・中宮彰子のもとで、彼女が見たもの・感じたこととは何だったのか。そして、そこでの経験はどのように彼女の物語世界に昇華されたのか。謎とされる部分も多い『紫式部日記』を丹念に読み解き、紫式部自身の姿とその目に映る宮廷社会に迫る!
【目次】
第一章 「紫式部日記」の構成と内容
第二章 表現方法の特徴―「栄花物語」との比較検討―
第一節 日記的部分の執筆動機を表現から探る/第二節 紫式部独自の表現
第三章 女たちへの眼差し
第一節 彰子に対する評価/第二節 女房の集団/第三節 女房としての自分/第四節 「家の女」とキャリアウーマン
第四章 藤原道長像
第一節 道長の魅力/第二節 紫式部と道長の関係
第五章 「源氏物語」との共通点・相違点
第一節 容姿を形容する語/第二節 食をめぐる言説/第三節 出産をめぐる言説
主要人物解説
註
系図(天皇・源氏/藤原氏/「源氏物語」主要登場人物
あとがき
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