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古田新太が熱く語る、枝雀の魅力
上方の夏のおなじみ噺『船弁慶』と東京では『たらちね』で知られる『延陽伯』。 『船弁慶』は、上方では夏の代表的な噺で、五代目桂文枝師匠の十八番ネタでした。本来の型とちがう枝雀ならではの、いきなり主人公・喜六のセリフから噺に入る演出。イラチ(せっかち)な枝雀らしい導入をお楽しみください。夏の夕の風情を醸し出すところには、歌舞伎の『夏祭浪花鑑』の仕草を取り入れたり、橋の上にさしかかったところで涼しい川風が吹いてくるような描写も見事。最後は、喜六とおかみさんのドタバタですが、それが能の『船弁慶』の一節を演じての喧嘩というのも、面白くも教養深い演目です。
『延陽伯』は、関東では『たらちね』。妙に言葉遣いの丁寧なお嫁さんが来ることになったことからの騒動。やもめが新婚生活を空想して一人で盛り上がるところも、大きな見せ場、聞かせ場です。関東の『たらちね』では、お嫁さんの名前は「千代女」なのですが、「延陽伯」という名の意味は? 小佐田定雄氏の演目解説にその謎が繙かれています。高座とともに、解説の謎解きもお楽しみです!
【編集担当からのおすすめ情報】
毎月1巻ずつ、全5巻の刊行となります。
既刊:第1巻/『寝床』 『饅頭こわい』 続刊:第3巻/『船弁慶』 『延陽伯』 第4巻/『住吉駕籠』 『道具屋』 第5巻/千両みかん』 『夏の医者』
★第3シリーズ全5巻お買い上げいただいた方には、もれなく「枝雀寄席」からの特典映像をまとめたDVDを差し上げます。詳しくは、各巻帯をご覧ください。
特設サイトはこちら↓
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