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本書はベルクソンにも影響を与えたF. ラヴェッソン(1813-1900)による1867年開催のパリ万国博覧会のために書かれた報告であるが,単なる当時の哲学・思想学説の列挙,紹介にとどまらず,十九世紀の哲学・思想の状況を独自の形而上学的観点から描き出した同時代人による哲学史である。
クーザンを筆頭としたエクレクティスム学派やコントを祖とする実証主義,また医学,心理学,生理学などの学説にまで目を配り現在では見えなくなってしまった当時の思想論争状況やテーマの貴重な記録となっている。また同時に,唯物論やそれと親和的な実証主義など当時の哲学・思想と格闘しながらラヴェッソン自身の考える「スピリチュアリスム的実証主義」を練り上げていく哲学的実践にもなっている。
本訳書には,現在ではあまり知られていない多くの人名・書名が登場するが,それらをフォローする訳者による詳細な注と250人以上の思想家に関し解説を附した人名索引を収録。今後のフランス哲学研究における必読書。
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