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絶筆となった評論エッセイ「天空の詩人 李白」と、作家として忙しい日々を過ごしていた頃のほぼ未発表の詩集「澄懐集」を合わせ、漢詩という切り口で作家・陳舜臣を再発見できる一冊です。
陳舜臣の作品は、文学の魔法に満ちている。 ――加藤徹(中国文化研究)
絶筆となった評論エッセイ「天空の詩人 李白」と、未発表の詩集「澄懐集」を通して“漢詩”の豊かさを再発見する一冊!
【絶筆】 「天空の詩人 李白」
かつて、これほど李白の心の内面に踏み込んだ李白論が、あったろうか。
「群像」2008年1月号から連載が始まり、第7回まで掲載されたところで、著者が脳内出血で倒れたため休載となったまま再開させることができず、絶筆となった幻の連載が初の書籍化! 江戸川乱歩賞でデビューし、推理小説や歴史小説の書き手として知られた陳舜臣さんが、実は晩年に強い関心を持っていたのは詩人・李白でした。李白は誰もが名前を知っている詩人でありながら謎が多く、著者が興味を持ったのも「わからない人物だったから」と書いています。李白の漢詩の内容を1編ずつ繙きながら、謎の詩人・李白に迫る評論エッセイです。
【新発見】「澄懐集」
人生体験を哲学とともに詠み込んだ傑作ぞろいの自作漢詩集。
1986年に陳さんの漢詩集『澄懐集』が限定113部の私家版として和装本で作られていたことが分かりました。中国や大英博物館、ヴェネツィアを旅するなど、作家として過ごす忙しい日々を漢詩で豊かに表現しています。
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