アウトリーチ型対人支援のすべてを網羅した1冊
1995年に発生した阪神淡路大震災の頃から,「心のケア」という言葉がマスコミで頻繁に使われるようになり,その後,学校で事件・事故が発生するとスクールカウンセラーが緊急派遣される流れが生まれ,災害や事件・事故が発生すると現場に心理職が出向くアウトリーチによる心理支援が一般化してきた。そして2011年3月11日に発生した東日本大震災では,心理職をはじめとする多くの対人援助職が現地に出向いてアウトリーチによる支援を行った。
しかし以前より,スクールカウンセリングや産業臨床,コミュニティへの支援などでは個人の危機に対するアウトリーチが行われていた。支援者がその人の生活の場に出向き,アウトリーチによる心理支援を提供することは,ごく自然な援助者としての姿勢である。
そういう現状のなか,対人援助においていかに自分自身を活用するかという責務をすべての援助者が背負っている。
本書は,緊急支援を担ってきた第一人者の実践家たちによってまとめられた1冊です。また,50頁にわたる村瀬嘉代子先生と編者らとのインタビューも収録。
本書を持って外に出よう。
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