出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます
菅原氏の儒者である東坊城秀長(1338-1411)の日記。秀長は、参議長綱の子、為長の五代の孫にあたる。文書博士、式部大輔などを歴任し、正二位参議に昇った。北朝の、後円融、後小松両天皇の侍読を務め、六度の年号勘申に参与するなど、当代を代表する学者として活躍した。さらには、二条良基の家礼であり、足利義満にも重用され、公武の機密をよく知る立場にあった。秀長は、また一条兼良の外祖父にあたる。
「迎陽」は、秀長の号。記録の乏しい南北長期における根本史料のひとつ。『大日本史料』には、ごく一部の記事のみが分載されているだけで、長らく未刊のままであった。また、諸本・記事の残存状況も明らかではなく、その利用も困難であった。
本冊には、改元・即位・諒闇・懺法講などの儀式記事を抄出して成立した別記を、それぞれ最善本を底本として収録した。秀長の一族は六位蔵人または内侍として宮中に祗候する者が多く、儀式の記事を通して、北朝天皇周辺の知られざる事実が明らかになる。さらに足利義満の命で記した2編の記録、相国寺供養記と北山院入内記を、新たに本文を校訂して収めた。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。