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自殺未遂患者に対する看護師の関わりは、再発防止の最初の鍵と言われます。救命救急センターに搬送されて命を取り留めた患者にとって、看護師は最初に出会う人だからです。その時に看護師が肯定的な態度で関わることは重要な意味を持ちます。しかし、精神的問題を抱えて自殺を図った彼らは、看護師にとって「むずかしい患者」でもあります。とりわけ、生の希求に応えることを使命とする救命救急センターの現場では、看護師は他の患者とは異なる対応に矛盾と葛藤を抱え込みます。本書は、その実態を明らかにした一連の研究成果を示すとともに、看護として目指すべき態度について考究します。
救急看護、精神看護では関心の高いテーマです。既刊の関連書として
『自殺は予防できる』(本橋豊・渡邊直樹 編、すぴか書房)
『自殺の看護』(田中美恵子 編、すぴか書房)
があります。
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