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強すぎる被害妄想、執拗な他者攻撃、異様なハイテンション、他人をふりまわすサイコパス……それは許容できる異常性なのか、治療介入すべき異常性なのか? 重篤な心の病気と診断された人が治療を受けずに他者に危害を加えたり、自殺に及んだりする事例は後を絶たない。本書は精神科医である著者が診察室で出会った、さまざまな「自分の異常性」に気づかない人たちを取り上げ、その心の病理と対処法を明らかにするものである。診療を通して、医師の苦悩や精神医療の問題点が浮き彫りになる。
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