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トマスの聖書註解は,『神学大全』『命題集註解』『定期討論集』などトマスの主要な著作グループの一つを形成し,その分量は全体の六分の一を占める。にもかかわらず従来『神学大全』や『対異教徒大全』など体系的著作に関心が集中し聖書註解が注目されることはなかった。しかし最近ではアメリカを中心に聖書註解の翻訳や紹介が公にされはじめ,その全体像が明らかになりつつある。
神学と聖書の教師であるトマスにとって,講解・討論・説教の活動における聖書教育は最も本質的な任務であった。
伝統的なヨブ記註解としてグレゴリウスの『道徳論』が権威をもっていた時代に,トマスは比喩による象徴的な解釈から,一語一語テキストを文字内容に従って直接かつ客観的に説明し,語句と事柄の意味を関連づけることで難解な議論を理解する道を拓いた。
また簡にして要を得た訳者解説は,読者にとってトマスの聖書註解の新たな歴史的意義と方法論的な革新,さらにはトマス思想の核心へと誘う格好のガイドとなっている。
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