取り寄せ不可
さびしくて 切なくて
涙も雪も やみそうにない
君枝には日常的に不思議なことが起こる。トルソーがしゃべる。大人の傘で宙に浮く。植物の家族と暮らす。高校の教室が海になってあふれだす……。誰にも見えないものが見え、ありえないことを体験してしまう彼女を「不思議体質」と呼んだのは、幼なじみの陸。君枝を理解していたのは陸だけだった。でも、あの頃の二人は、お互いの大切さに気づくことができなくて──。
恋と孤独と清冽な願いがアドレッセンスな心を揺さぶる感動作!
<目次>
一章 トルソーさん
第二章 あの人の傘
第三章 彼のセーター
第四章 夏の家
第五章 クジラの島
第六章 水平線
文庫版へのあとがき
装画:またよし
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