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少女はやがて女神になる。
水と大地を感じさせる叡智と洞察の物語へ──
世界の神話・民話から「英雄(ヒーロー)目線ではないヒロイン(女性性)の旅」を読み解く、女神神話の物語分析、決定版。
○キャラクター、ストーリー、世界観を作る、すべての物語創作者必携の1冊
○昔話の類型「アールネ・トンプソンのタイプ・インデックス(抜粋)」付き
昔話はイマシ?ネーションや希望、人間らしさにあふれています。人間に共通の「集合的無意識」を表すものもたくさんて?、願望実現や問題解決、気つ?きのヒントを与えてくれます。おとき?話と神話は手ほと?きをするイニシエーターて?あり、若い世代を導く賢者て?す 。
───本文(イントロダクション)より
古代の女神は大地や海であり、生命の母でした。優美で残酷、絶対的な支配者で、「イシュタル、アスタルテ、キュベレは、残忍で、気まぐれで、淫乱だった。彼女たちには力があったのだ。死と生の源泉である彼女たちは、男たちを産んで、奴隷にした」と、シモーヌ・ド・ボーヴォワールも『第二の性』で記しています。(中略)「ヒロインの旅」も、英雄の旅と同じように普遍的で尊く、力強いものです。
───本文より
ジョゼフ・キャンベルの『英雄の旅』や『千の顔を持つ英雄』では、「英雄(ヒーロー)」は失ったものを取り戻し、命を救う霊薬を探して魔法の剣で悪と戦い、やがて叡智を得て村に帰還します。スターウォーズもアーサー王の伝説も、数多くの物語が悪を倒し、恐怖を乗り越え、大人になります。
では、「ヒロイン」は?
英雄(ヒーロー)が冒険の中で論理や勇気、力を表す一方、ヒロインは創造力や慈愛、鋭い直感を表します。決して、ヒーローに助けられるのを待つばかりではありません。
「ヒロインの旅」は献身と勇気を携え、常に前を向いて歩く強さがあり、水と大地を感じさせる叡智と洞察の物語です。月のサイクルに従って生き、苦しみに耐えながらもやさしい世界を求め続け、少女はやがて女神へと成長していきます。そこには、現代の女性の生き方へと続く系譜があります。
本書では、世界各地の神話、伝説、民話や民間伝承を楽しみながら、「ヒロインの旅」をステップごとに追う、「女神たちのストーリーテリング」を凝縮しています。
アニメ、マンガ、ゲーム、映画や小説など、各ジャンルの物語創作のヒントとなるのはもちろん、心理学、神話学やジェンダーの研究にも必携の1冊となります。
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