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美しい月の驚異の素顔に迫る
月は地球に最も近い天体であり、夜空でいちばん明るい天体です。古今東西、人々は月に魅せられ、生活のリズムを求めてきました。日本には「花鳥風月」という言葉があるように人々は月を愛で、季節の節目において月を祝福してきました。一方で、月の潮汐力によって潮の満ち干が生まれ、地球上に豊かな生命を育む大きな要因となり、生き物の生理的サイクルも大きな影響を受けています。それほど私たちに関係の深い月ですが、その素顔はあまり知られていません。本書は、地上からの美しい月の姿に加え、NASAの月探査機ルナー・リコネサンス・オービターが撮影した月面の驚異の姿・月の素顔に迫るものです。月面の詳細な地図はもちろん、月齢ごとの月の姿、太陽と地球との関係で起きる日食と月食、1年にほぼ1回見られるスーパームーン、いつもは同じ面を向けている月が少しだけ裏側を見せる秤動など紹介しています。また、月の誕生から現在までの歴史、月と地球の関係、月探査の歴史と、月の科学的な話題が満載です。まさに「月の本」の決定版といえます。近年、日本をはじめとした各国が月探査を予定するなど再び月が話題になっており、タイムリーな1冊です。
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