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日本の「戦後70年」とは何であったのか。また、日本はそれを「越える」ことができたのか。急速に変化する世界にあって、日本の国際的な「関与」と対日観の諸相を、同じ敗戦国から驚異の復興を遂げ東西統一から25年を経たドイツの「選択」の分析を中心に据えつつ、複数の視座からの比較・提示を行なった、意欲的な論考の集成が本書である。日本の関与の意味とその可能性を照射するために、国際政治・安全保障の専門家の精緻な論述を掲げ、国外からの視点としては、オーストラリア・台湾・シンガポール・ベトナムなど太平洋で結ばれた近隣諸国からの鋭利で清新な日本評価を併載した。中国の台頭や世界各地で吹き荒れるテロリズムの嵐に象徴される国際秩序の揺らぎの中、今後日本が進む道を探るための一助となるものと確信する。
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