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20世紀初頭,1902年から14年の間に4回にわたり,ドイツ学術調査隊は中央アジアから多くの文物を将来した。その後ベルリンで始まった研究は,第二次世界大戦の破壊を受けつつも東ベルリンで続けられ,東西ドイツの統一後に著者をはじめ多くの研究者が参加して目録の作成など本格的な研究が展開された。それらの文書類は,漢語,ウイグル語,ソグド語,トカラ語,サンスクリットなどの文書を含むが,それを収集した場所からトルファン文書と呼ばれ,本書では漢字文書を中心に考察される。
「Ⅰ トルファン出土漢語大蔵経の版本について」では,山西省仏宮寺の釈迦像の胎内から発見された契丹大蔵経の発見により,版本大蔵経の新たな事実が明かされる。
「Ⅱ トルファン漢語文書の目録と論集」では,「毛詩正義」写本残巻をはじめ静嘉堂文庫蔵漢語版本断片,ロシア・クロトコフ蒐集漢語版本,マンネルヘイム・コレクション,一枚のウイグル文印刷仏典扉絵など各地のコレクションの目録の作成や漢字文書以外の資料も活用してトルファン文書の実態を解明する。
「Ⅲ 雑纂」では,仏教の火葬が中国の土葬の習俗にどう浸透したか。またドイツ中国学の紹介,中国哲学史専攻の著者の研究を振り返り,中国学の現在を展望する。
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