ぼくはよく、船を見にいく。船はじっと、とまってるわけじゃない。ゆっくりと、いきをしながらねむっているんだ……
造船所の船を見に、少年は港を訪れる。船は生きている、そして何度でも生まれかわる。はたらく人々の力強さ、世界の大きさを感じ、想像を広げるひとりの時間――。
未来へと航海する子どもたちに届けたい一冊です。
◆第22回いたばし国際絵本翻訳大賞(イタリア語部門)受賞作品◆全国学校図書館協議会定図書◆日本子どもの本研究会選定図書◆
≪推薦のことば≫
船をつくり続ける港には、どっしりとして潮気のある空気が漂う。そして、その作業をずっと見てきた港町の人々には、透明な何かが見えるようだ。彼らにとって、船は決して鉄のかたまりなどではない。じゃ、何なの?と聞かれたら、この絵本を読んでみて、と僕は静かにおすすめする。(BACH ブックディレクター 幅允孝さん)
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