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「八十路の 清々しさに 背筋が 伸びる」(帯文)
『昼のビール』に続く山川三多詩集第2弾。書き下ろし詩編35編と「あとがき」を収録。
八十路にして、「人生の第四コーナー」をまわるぞと意気込み、「やるべきことは山ほどある」と言い、「青春なんて/あとからいくらでも/つくり出せるのに」と老いる気配のない、山川三多です。
山は山にあらず
川は川にあらず
などと悩んだこともあり
ちっぽけもわるくはないと、
ちっぽけな自分がいます。 (「風」)
年長者の発言には重み、含みがあります。背景には歳月という長い道のりがあります。山川三多は八十歳(刊行時)。詩篇の一行一行、一語一語、またひと文字ひと文字を目で追って読んでいくと、知らず背筋を伸ばし姿勢を正している自分に気づきます。
表紙画・挿画は『昼のビール』と同じくナカライエイコが描きました。
装幀は京都のデザインプロダクション、ウーム総合企画事務所の俊才デザイナー、岩永忠文が担当しました。
『昼のビール』に好評を得て、再びエディション・エフから詩集を刊行することを念頭に、山川三多はいくつもの詩を書きました。幾度も、書き直しました。エディション・エフの編集室には、赤字や二重線でいっぱいになった原稿用紙が届きました。パソコンに打ち込んで、出力した詩篇の束は、さらに詩人と編集室を往復しました。
2015年に『昼のビール』が刊行された頃、山川三多は船旅に出ていました。海と空を見つめて過ごす幾日かのあいだに、多くのことを考えました。さまざまなことを考えました。旅の友と人生談義に花を咲かせました。船旅は非日常のようでいて、日常でもありました。発見にもあふれていましたけれど、人生のおさらいでもありました。
『水平線』の収録詩は、船旅のあいだ、または帰着後に書き綴られたものです。
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