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「山本巌流漢方」は、「5分・15分テスト」と称される漢方薬の試飲を基礎に臨床実践の中で構築されて来たものである。その「5分・15分テスト」とは、患者に適合すると思われる漢方エキス剤を5g程度、時には単味の生薬を診察時に服用してもらい、5分後、15分後に患者自身が自覚症状の改善度を判定するというものであるが、驚くことにその効果判定では、患者の自覚症状の改善度が70%程度ならその方剤を処方、40%程度ならば不合格とし、例えば駆?血剤を合方するなど、さらに工夫を加えて処方を決定されたという。
そのような診療スタイルを貫徹する中で目指したものの一つに、漢方方剤の適応病態を明確にするということがあった。即ち「山本巌流漢方」の治療は、病態の把握とそれに適応する方剤を与えることである。更に病態の把握では、西洋医学的病名・病態の把握を第一とし、それに漢方的な病態把握を取り入れることを特徴とする。西洋医学的病名と病態把握を取り入れることにより、西洋医学的病態を共有できる。その上で漢方的病態把握を取り入れると、西洋医学的病態は更に幾つかに分かれる。西洋医学的病態把握だけでは不十分であることが理解できる。
本書は山本巌流漢方を基礎にして、漢方繁用処方を極めて臨床的に解説する。即ち西洋医学の病態・病名に漢方医学の病態把握を取り入れ、収載する123品目の漢方方剤の適応病態と適応疾患を明確にし、再現性のある効果的な臨床運用を可能ならしめる処方解説書である。
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