松江藩のお種人参から雲州人参へ

松江藩のお種人参から雲州人参へ

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出版社
山陰中央新報社
著者名
板垣衛武
価格
1,320円(本体1,200円+税)
発行年月
2016年5月
判型
B6
ISBN
9784879031945

松江市玉湯町出身で、関西の同人誌などに小説を発表している板垣衛武さん=兵庫県西宮市、写真=が、島根を舞台にした小説集。

 板垣さんは松江高校から関西の大学に進み、卒業後は会社勤務を経て、お好み焼き屋などで生計を立てた。小説が好きで、自分でも書こうと思い立ち、還暦を前に店を閉じて執筆活動を始めた。これまで同人誌の「関西文學(ぶんがく)」などに発表してきた、古里島根をテーマにした小説から、4作品をえりすぐった。

 表題作は、江戸時代に松江藩の薬用人参栽培の礎を築いた藩士小村新蔵・茂重父子をモデルにした作品。幕府が全国の大名に種子などを与えて奨励した薬用人参「お種人参」の栽培に取り組み、親子2代にわたって松江藩の特産品にまで育て上げた父子の苦労や家族愛を描いた。

 もともと関心があった松江藩を調べるうちに、「雲州人参」が藩の財政再建に貢献したことを知った。お好み焼き屋の経営を地道に続け、開店時の借金を返済した自らの体験と重なり、親近感が湧いたことから、小説にした。

 このほか、石見銀山にちなんだ短編3編を収録している。

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