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1860年の咸臨丸による福沢諭吉のアメリカ渡航から,1942年の「日米交換船」による武田清子,鶴見俊輔の帰国に至る82年間28名の欧米留学を集合体験として見るときそこに現れてくる風景はどのようなものか。近代日本の学問形成や発展に果たした海外留学の役割と歴史的意義を解明する。
本書はドッペル・ポートレートという二人一組の人物描写で叙述しており,これら留学生群像は著者がその生き方や思想に深く共感したか,異質感をもちながらも敬意を表する人物を厳選した。
「外国語を知らない人は,母国語を知らない」(ゲーテ)と言われるように,真の自己認識は,自分とは異なる他者との接触と交流によってはじめて可能となる。留学生がいかなる試練やアイデンティティ・クライシスに直面し,それをどう克服し,どのような課題を見出したのか。
21世紀から過去の留学経験を見直すなら,自らが立脚する言語・文化・歴史の特殊性を自覚しなければ普遍人間的な課題の任に耐えられず,広い心と学識をもって世界の問題に対処する能力を磨かねばグローバル化時代に対応できないことが分かる。留学に関心をもつ全ての人に薦める必読書。
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