下り坂をそろそろと下る

講談社現代新書

下り坂をそろそろと下る

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出版社
講談社
著者名
平田オリザ
価格
946円(本体860円+税)
発行年月
2016年4月
判型
新書
ISBN
9784062883634

成長社会に戻ることのないいま、私たちは、そろそろ価値観を転換しなければならないのではないか。あたらしい「この国のかたち」を模索し、私たち日本人のあり方を考察した、これからの日本論!/絶賛の声、続々! 内田樹氏:背筋のきりっと通った「弱国」への軟着陸を提案する“超リアリスト”平田オリザの「立国宣言」。/藻谷浩介氏:避けてきた本質論を突きつけられた。経済や人口に先立つのは、やはり「文化」なのだ。


◆「これからの日本」をどうするか?◆

人口減少、待機児童、地方創生、大学入試改革…。

日本が直面する重大問題の「本質」に迫り、
あらためて日本人のあり方について論考した快著!

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反アベノミクス派の皆さんでさえも、あまり口にしない大切な事柄がある。

子育て中のお母さんが、昼間に、子どもを保育所に預けて
芝居や映画を観に行っても、後ろ指をさされない社会を作ること。

私は、この視点が、いまの少子化対策に最も欠けている部分だと考える。

経済は重要だ。待機児童の解消は絶対的急務だ。

しかし、それだけでは、おそらく非婚化・晩婚化の傾向は変わらないし
少子化も解消されない。
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雇用保険受給者や生活保護世帯の方たちが
平日の昼間に劇場や映画館に来てくれたら、

「社会とつながっていてくれてありがとう」

と言える社会を作っていくべきなのではないか。

失業からくる閉塞感、社会に必要とされていないと感じてしまう疎外感。

中高年の引きこもりは、社会全体のリスクやコストを増大させる。(以上、本文より)
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◆私たちは、そろそろ価値観を転換しなければならないのではないか◆

他者の権利に嫉妬するのではなく、
「生活がたいへんなのに映画を観に来てくれてありがとう」と言える社会へ―。

若者たちが「戻りたい」と思える「まちづくり」とは?
日本が少子化問題を解決するための方策とは?

あたらしい「この国のかたち」を模索する。


◆絶賛の声、続々◆

内田樹氏:
日本は衰退期に入った。
だが、いまだ多くの人々はその現実から目をそらし、
妄想的な「富国強兵」路線にしがみついている。
その中にあって、背筋のきりっと通った「弱国」への軟着陸を提案する
“超リアリスト”平田オリザの「立国宣言」。

藻谷浩介氏:
避けてきた本質論を突きつけられた。
執筆中の本のシナリオも組み立て直さねば。
経済や人口に先立つのは、やはり「文化」なのだ。

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