JunCture 第7号

特集:国境未満の異文化接触/衝突/浸潤

JunCture

取り寄せ不可

出版社
名古屋大学大学院文学研究科附属「アジアの中の日本文化」研究センター
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2016年3月
判型
B5
ISBN
9784305002976

名古屋大学「アジアの中の日本文化」研究センターが刊行する機関誌、『JunCture(ジャンクチャー) 超域的日本文化研究』第7号。[※JunCtureというタイトルには、日本文化を、学際的かつ国際的な研究課題の結節点(juncture)として捉えようという意味合いが込められています。]



学問のグローバル化という現代的な課題に対応するために、何をどう発信していくのか。一国主義的・自国中心的な意識や方法をいかに克服していくか。それらに具体的に取り組んでいく、実践の書です。



特集巻頭メッセージより。

【掲げたテーマ文言の核心は「浸潤」である。接触や衝突についてはこれまでも再々議論が重ねられてきたが、異文化の浸潤が問題とされることは多くない。そして、異文化が相互に浸潤することで元々の姿を保っているかもしれないが内実としては化学変化を起こしてしまっていること、その後、何らかの外的条件によって相互に浸潤して「ひとつ」となったものが、それぞれ元の位置に復帰せざるを得なくなったときに、物理的に引き裂かれてふたつの別の場所へ回帰しようと試みる。そうした歴史的現実のあることは、われわれの身の回りに思いつくところがあるに違いない。

しかし、それはどだい無理な話である。そうした無理を押し通そうとするところに摩擦や軋轢が生じることになる。融合したものは不純だと見なし、混じりけのない純粋なものに高い価値を見出そうとする動きのなかでは、主導権を握ろうとする者たちのあいだに隠ぺいや虚言や伝説が紡ぎだされることとなる。そうした歴史過程に着目しながら、異文化の接触と衝突を見直したいと考えた。】(文責・池内 敏)

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