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親しい友人であったプロコフィエフを偲んで1962年夏に作曲された名作であり、プーランクの遺作。作曲家の死後にオーボエのピエール・ピエルロとピアノのジャック・フェヴリエによって初演された。NHK交響楽団首席奏者であり指導経験も豊富な解説者は、Elegie(悲歌)にはじまりDeploration(哀歌)に終わるという特異な楽章構成をもつこの作品を演奏する上での指針と課題を明らかにする充実の内容。運指困難な箇所を容易にする替え指表を付した。初心者はもちろん、中級以上の奏者、音大生にとっても大きな指針となろう。また付録としてプーランクのピアノ曲中で最もよく知られる「エディット・ピアフをたたえて」のオーボエとピアノ用編曲(堀内貴晃編)を掲載。ピアフの歌唱を想起させる力強く美しい旋律は、歌と同じく息で音楽表現を紡ぐ楽器としてのオーボエの存在をあらためて印象づける。さまざまな機会に演奏可能。
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