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あなたは、ハンバーガーなどの肉や生乳がどのようにつくられているか、知っているだろうか?
その主流であるアメリカの工場式畜産は、家畜を狭い畜舎に押し込み、身動きがとれない糞尿まみれのなかで、成長ホルモンや抗生物質を多用した飼料で肥えさせる。そして不健康に肥満した家畜から生乳を搾り、流れ作業で屠殺し、食肉加工される。動物虐待に加え、労働現場は危険きわまりない。その上、糞尿等はため池に放置されるため、近隣住民は悪臭だけでなく健康も脅かされる。
こうした工場式畜産によって得られる食肉は、確かに安いが、例えば抗生物質まみれの肉が人間の細菌耐性を弱め、糞尿由来のO-157などに感染するリスクを増大させるなど、危険な食品である。
本書は、むごいかたちで大規模に監禁され、屠殺されている工場式畜産の実態と問題点を明らかにする。
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